銀の月の 淡い光の下
世界は 雪の下の 骨のように 静まりかえる
鴉が 風に 秘密を 鳴き交わし
氷の指が 心の奥に 寒気をもたらす
影の戯れる 深い森で
古い木々が 悲しげな灰色に 佇む
葉ずれの音も もう なく
ただ 静寂だけが この夕べを 満たす
冬の 白いヴェールが とても清らかに 降りてくる
命を 消し 確かなものを 消しながら
雪は 墓を 覆い 霜は 突き刺さる
死が 揺るがぬ この 凍てついた静けさの中で
星々は 凍てつく大気に 息絶え
その光は 夜の絶望に 呑まれる
陽の光が 亡霊のような灰色に 褪せる場所で
凍った経帷子が 果てしなく 支配する
この 不毛の地に けれど 鴉は 飛び
その記憶は 風の 冷たいため息に 舞う
雪の丘から 狼の嘆きが 昇ってゆく
過ぎ去った夏を悼み その もの悲しい遠吠えが 響く
(おおおーん おおーん おおおーん)
冬の 白いヴェールが とても清らかに 降りてくる
命を 消し 確かなものを 消しながら
雪は 墓を 覆い 霜は 突き刺さる
死が 揺るがぬ この 凍てついた静けさの中で
それでも 夜の 静けさの中で
静かな約束が そっと 光に語りかける
雪の下からの 再生を
若葉が 輝きとともに 芽吹く 春の訪れを
冬の 冷たい手が 離れて
大地が ふたたび 育ちはじめる時
あの 闇の 降りたことを 忘れないで
その 美しさと 絶望の中で 闇が 私たちみんなに 与えたものを