彼は 彼女が振り返るのを 待っている
でも 彼女は ただ 扉を出てゆく
彼女は 彼に 強く抱きしめてほしいと 夢見る
でも 彼は もう 抱きしめてはくれない
彼は 「大丈夫」と 言ってほしい
でも 彼女は ただ 雨の中で泣く
彼女は 「ここにいるよ」と 言ってほしいと 祈る
でも 彼は 痛みに 目を伏せる
どうして こんなに 堕ちてしまったの
昔は 二人 並んで立っていたのに
どうして こんなに 堕ちてしまったの
永遠に続くと 思っていたのに
彼女は 彼の心が 変わるのを待つ
きっと 時が 直してくれると
でも 時は ただ 残されたものを 奪ってゆき
二人を 夜に 取り残す
彼は 「帰ってきて」と 言ってほしい
でも 沈黙が 深く 突き刺さる
彼女は 「行かないで」と 言ってほしい
でも その言葉は 口にするのが 難しい
どうして こんなに 堕ちてしまったの
昔は 二人 並んで立っていたのに
どうして こんなに 堕ちてしまったの
永遠に続くと 思っていたのに
きっと 私たちは ただ 遅すぎた
きっと 誇りが 二人の運命を 決めてしまった
今 沈黙が 深く 突き刺さり
記憶が 眠らせてくれない
今 夜は ただ 長すぎて
記憶が 歌のように 流れる—
昔は 心で 覚えていた歌が
今は ただ 二人を 引き裂いてゆく
どうして こんなに 堕ちてしまったの
昔は 二人 並んで立っていたのに
どうして こんなに 堕ちてしまったの
永遠に続くと 思っていたのに